7月7日世田谷区宮坂区民センターで、日中文化民間交流促進会(CJVP)7月のサロンが行われました。今回はなんと草月流師範の榎本政実先生をお招きして“生け花体験会”を行いました。先生も含めて日中それぞれ9人ずつ合計18人が生け花に取り組みました。 最初に榎本師範から生け花の歴史や道具の使い方についての説明がありました。そして生け花の基本である“花型法”について図を見ながら教えていただきました。花型にはメインとなる3本の枝、つまり、「真」「副」「控」がありその長さ、一方向を三角形でバランスをうまく取ることが基本であると勉強しました。 草月流のいけばなは「型」にとらわれることなく、常に新しく、自由にその人の個性を映し出すということですが、当然基本はしっかり押さえる必要がありますね。 それから日本の生け花はフラワーアレンジメントと違って正面があり、正面から見てもらうことになっていることも初めてしりました。 説明の後いよいよ榎本師範のデモンストレーションです。今回は特別に“投げ入れ”を見せていただきました。これは平たい花器に剣山を使って花を固定する“盛花”と異なり細長い花器に剣山を使わず花を生けるもので高い技術が求められます。 師範は巧みなハサミ捌きでとてもバランスのとれた素晴らしい作品を作ってくださいました。参加者はその美しさにうっとりと見とれてしまいました。 さてこの後いよいよ参加者による生け花体験会です。今回は中国人と日本人がペアを組んで交代に生けていきます。一人が生けながらもう一人が全体を見てアドバイスをします。 “あーでもない”、“こうでもない”、“真が長すぎるんじゃないか“”控はもっと角度をつけた方がいいんじゃないか“”あー角度つけすぎて倒れちゃった!“など皆さん大興奮です。師範も会場を回って指導をしてくださいます。 最初の人が生け終わるとそれぞれ作品の写真を撮って次の方に交代して生けていきます。後ろであれこれ言っていた人も見るとやるとでは大違い、花を固定させてバランスを取るのに苦労されていました。 しかし同じ材料を使いながら本当にそれぞれ個性が出ます。皆さんすっかり自分の作品に満足して写真を撮ったり他の方の作品を鑑賞されていました。 全員が生けおわり、全作品の写真が揃ったところで優秀作品二点を師範が選んで下さいました。優秀作品賞を受賞した二人には師範から賞品が渡されました。 この後、参会者が自己紹介と共に今日の感想と“今はまっているもの“について紹介しました。就活を控えた留学生は日本での”インターンシップ“にはまっており、”わんこにどうやってうまくご飯を食べてもらうか“”ロシア語の勉強“”卓球の国際試合の観戦で毎日熱くなっている!“などなど興味深い話がたくさん出て会員同士の交流が更に進みました。 最後に榎本師範にお礼の品と感謝の拍手を送り無事に7月のサロンは終了しました。 ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。 次回は10月に中国結び体験会をやります!こうご期待!!! 文責 中本 寧 |