CJVPは7月サロンの生け花体験ワークショップにつづき、10月サロンでは中国結び体験ワークショップを開催しました。中国結びとは、一本の紐を結んで「中国の縁起の良い形や風習」を表現する中国の伝統工芸です。今回の講師として、台湾で本格的に中国結びの研鑽を積み、日本で「中国結び協会」を立ち上げられたみなみりょうこ先生(中国結び作家、漫画家)をお招きしました。 2019年10月20日(日)のサロン当日は、晴天に恵まれ、事前申込みをされた13名の参加者が出そろいました。会場となった宮の坂公民館中会議室の一角には、みなみ先生の手による中国結びの作品や説明資料、基本的な結び方のサンプル、香港で作品展を行ったときの新聞記事などが展示され、参加者たちは感嘆の声とともに盛んにカメラを向けていました。 レクチャーのあと、参加者たちに実際に中国結びを体験していただきました。この日に選んだテーマは「爆竹飾り」。爆竹とは「年」という恐ろしい化け物を追い払うために鳴らすもので、中国では無事の年越しと新しい一年の繁栄を願う縁起物とされています。 ほとんど初めて中国結びを作るという参加者たちが限られた時間の中で作品を仕上げ、お土産として家に持って帰れるように、みなみ先生は予め体験キットを作り、作品の三分のニ程度を作っておき、参加者には残りの三分の一を作ってもらえば作品が仕上がるように工夫してくださいました。そのおかげで参加者全員が時間内に作品を完成させることができました。 さてこの後いよいよ参加者による生け花体験会です。今回は中国人と日本人がペアを組んで交代に生けていきます。一人が生けながらもう一人が全体を見てアドバイスをします。 ワークショップ中、「難しい!」と苦戦した方もいらっしゃいましたが、一方で多くの方が、練習しているうちにだんだん上達し、コツを掴み、無心に手を動かすのが快感になり、最後には「ハマった」との声が上がりました。ワークショップの最後には、それぞれの作品を手に記念撮影。カラフルな「爆竹飾り」が参加者の笑顔を引き立てました。今年も残すところ二ヵ月あまり。最後まで根気よく頑張ってよい年を越せますよう、爆竹飾りに願いを込めて、本年最後の交流サロンを終了しました。 担当:胡春平 |