2021年1月17日、日曜日。
CJVPにとってはじめてのオンライン新年会が開かれ、理事5名、会員29名、計34名が参加しました。2時間半にわたり、開会のあいさつ、自己紹介、紅白対抗クイズ大会、表彰式、会の歌、写真撮影という一連のプログラムを無事実施しました。 ![]() こういう風に書くと、どこにでもあるようなオンラインの会と思われるかもしれません。しかし実際は理事たちが精魂を込めて準備した、手作り感満載で、心が触れ合えて、少しでも参加者の皆さんを元気づけた会であったのではないかと、考えております。 理事会による新年会の準備は昨年11月中旬に遡ります。コロナ禍第3波が猛威を振るう中で、例年のような対面式新年会を実施するのは、誰の目にも無理でした。そうかと言って、オンラインで実施した場合、どのように参加者を楽しませ、意味のある交流ができるのかが最大の課題でした。理事たちがアイディアを出し合い、会合を重ね、作業を分担し、リハーサルを行いながらプログラムを検証し、ようやく本番を迎えた次第です。 ![]() 新年会の工夫は大きく三つあります。 一つめは、2020年を総括するのにふさわしい「私が選んだ漢字一字」とともに参加申込みをしていただいたことです。その結果、以下の漢字が選ばれました。 変、新、健、挑、疫、難、守、忍、終、歩、宅、努、鬱、応、煩、思、静、寂、令、想、順、码、離、忙、祈、戦、団、躍、春、情、盼、沖、慎、燃、孤、伝、観、抗 ![]() 二つめの工夫は事前交流です。 年が明けてすぐに立ち上げた新年会参加者だけのWeChatグループで、その漢字を選んだ理由について詳しく説明をしていただいたところ、それぞれの一字には、その方の不安や寂しさ、悲しみ、憤り、希望、生きる信条、願いや祈り、自他への励ましが込められていたことが分かりました。 さらに、新年会参加者のグループにおいて、「日本語や中国語を勉強するようになったきっかけ」「得意分野または趣味」についても、1日5名ずつに自己紹介していただきました。ふだんよく知っているつもりの方でも、驚きの経験があったり、意外な一面が見えたりして、とても新鮮に感じられて、距離がぐっと縮まった感覚をお互いに持てたのではないでしょうか。また、中国と日本の生活や文化、社会についても、たくさん知る機会となりました。新年会の交流は当日だけでなく、本番前にもう始まっていたのでした。 ![]() 三つめの工夫は、クイズ大会のために独自のクイズツールを開発したことです。これは、ITのスペシャリストが理事会にいたからこそできる技でした。理事たちが手分けして作成したクイズ問題をITツールに装着し、様々な効果音も活用して、クイズ大会を大いに盛り上げました。また、各チームの回答者をチームメンバー全員で応援する仕組みとして、Zoom投票機能も活用し、応援点も加算するなどの工夫をしました。 ![]() 昨今のテレワークで大活躍しているZoomを使っての新年会。WeChatというSNSを使った事前交流。本番でのクイズツールの活用。そのすべてを掛け合わせて、新年会を成功裏に執り行うことができました。Zoomが不慣れであったり、クイズツール運用上の小さなハプニングがあったりしたのもご愛嬌。終了後、参加者の皆さまから、楽しかった、元気が出た、旧知に会えてうれしかった、などの喜びの声がたくさん寄せられました。運営に関わった理事一同、オンライン新年会をやってよかった、と胸をなでおろしました。 ![]() CJVPは、毎週月曜日にWeChatグループでオンライン学習を続けています。隔週に日本語と中国語の発音練習を行い、隔週で文法や語彙、文化についてのクイズやゲームを通して勉強し、交流しています。2020年の一年間を通じて、欠かさず発音練習の出題とリード役を務めてくださった中国から参加の李文燕さんには、新年会の最後に、理事会から功労賞を授与し、会員の方々から改めて感謝の意を伝えました。もちろん、紅白対抗クイズ大会で優勝した白組のメンバー全員も表彰しました。勝ち負けは重要ではありません。紅組のみなさんもクイズ大会、そして初のオンライン新年会の盛り上げに大いに貢献してくださいました。 ![]() CJVPにとって最初のオンライン新年会。でも、最後であってほしい。来年はまた対面でやりたい。六本木全聚徳の北京ダックの味が懐かしい。そんな声がたくさん聞こえました。今年こそコロナ禍が完全に終息して、大切な仲間や家族と心置きなく会えますように。それまでは、一人ひとり、自分を、そして周りの人を大事にしながら、心穏やかな日々が過ごせることを強く願っています。 ![]() 中国の春節を目前に控え、中国人会員の皆さま、そして、中国語や中国文化が大好きな日本人会員の皆さま、牛年大吉2021! ![]() (筆責:胡春平) |
