4月17日19:30-21:00、CJVP第39回交流サロンが開かれました。
コロナ禍のなか、まだ対面での開催が難しい状況下、zoomを利用してオンラインで実施しました。そのおかげで、北京在住、北京語言大学で教鞭を執っておられる張美霞副教授を講師としてお招きすることができました。 張先生は、古漢語の文法、文字、語彙研究の面で造詣が深く、ご自身も書家でいらっしゃいます。また、対外漢語教育の最先端を歩まれ、優れた中国語学習教材を数多く手掛けていらっしゃいます。 張美霞先生は、3月8日(月)と4月17日(日)の前編と後編に分けて、「漢字形態の変遷と書道の美について」をテーマにレクチャーを行いました。前編ではCJVPが毎週月曜日に恒例で行っているオンライン学習の枠を使い、甲骨文、金文、篆書、隷書について、それぞれが確立した時代の背景や特徴、用途について詳しく解説。後編では、王義之から啓功、東晋から当代までもっとも有名な五大書家について縦覧しました。 甲骨文では文字の大小が不統一であったり、同じ文字でも書き方が複数あったり。書体によっては縦長、扁平、四角などと特徴が違っていたり。字体によっては粗鋼であったり、縦横の太さに変化があったり、ふくよかでゆったりしていたり、繊細緻密であったり。また、書家たちにまつわるエピソード、書に現れる書き手のおかれた環境や地位、お人柄、性格などについての解説も興味深かったです。 前編では18名、後編では16名の会員が参加し、熱心に勉強されていました。後編では、レクチャーのあと、交流会も行いました。張先生を囲み、共に勉強できる機会を喜び、画面越しに乾杯しました。理事会のほうでサロンに先駆けて立ち上げた申込者だけのWeChatグループで、レクチャーに使用されたPPTを共有したり、終了後も感想や質問を投稿し合ったり、交流を続けています。 CJVPは中日民間文化交流を行う任意のグループです。運営はすべて会員から選出された理事会及び学習チームがボランティアで行っております。自前のウェブサイトがあり、WeChat会員は2021年4月現在、330人を超えています。会員の中には各分野の専門家が多くいらっしゃり、相互学習のために無償貢献しています。今後も毎週月曜日のWeChatを使った勉強会と3カ月に1回程度の交流サロンを行っていく予定です。 文:胡春平 |
